髪のキューティクルとは?ダメージの原因と美髪を保つケア方法を解説
目次
キューティクルは、髪の健康と美しさを守る重要な組織ですが、損傷すると、髪のパサつきや枝毛が生じやすくなります。こうした状態を防ぐには、髪の構造とキューティクルの役割、ダメージ要因を正しく理解することが大切です。
本記事では、キューティクルの基礎知識、ダメージの主な原因、自宅で実践できるケア方法について解説します。
キューティクルとは

キューティクルは、髪の表面を覆い、内部を守っている組織です。
主に「ケラチン」と呼ばれるタンパク質から構成されており、1枚あたりの厚さは約0.5〜1.0μmとされています。これらが魚のうろこのように何層にも重なり合うことで、髪の表面を覆っています。
摩擦や熱などの外部ダメージ*から髪内部を保護する役割を担っています。健康なキューティクルは半透明のうろこがきれいに整っているため、光を均一に反射して、ツヤのある美しい髪に見えます。
髪の構造と役割について知ることで、キューティクルの大切さがより一層理解しやすくなります。ここからは髪全体の構造をご紹介します。
* カラーリング、紫外線による乾燥、湿気、摩擦や熱
髪の構造と役割

髪は、外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層構造になっており、それぞれ以下のような役割があります。
| 構造 | 特徴・役割 |
| キューティクル (約15%) |
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| コルテックス (約85~90%) |
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| メデュラ (約0~5%) |
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さらに詳しく見ると、キューティクルのさらに外側に「18-MEA(18-メチルエイコサン酸)」と呼ばれる脂質の膜が存在しています。バリア機能やツヤ、なめらかさを保つ役割を果たしています。

キューティクルを健やかに保つには、その表面を覆う18-MEAを守ることも重要です。
* カラーリング、紫外線による乾燥、湿気、摩擦や熱
キューティクルが剥がれるとどうなる?

健康な髪では、キューティクルが毛先に向かってきれいに整列しているため、指を滑らせるとなめらかな感触があります。
一方で、キューティクルがめくれたり損傷したりすると、髪表面に凹凸が生じます。その結果として起こる変化を紹介します。
ツヤがなくなる
キューティクルが整っている髪は、光を均一に反射しますが、損傷すると反射方向が乱れてしまいます。その結果、ツヤが失われて見えます。
パサつきが目立つ
キューティクルが損傷すると髪内部の水分が外に逃げやすくなり、パサパサとした質感になることも少なくありません。見た目的にも感触的にもうるおいがなくなり、疲れているように見えたり、老けたような印象にも繋がりやすくなります。
枝毛や切れ毛が発生しやすくなる
髪の内部から水分やタンパク質が流出し、髪の強度を失いやすくなります。強度が低下した状態では、日々のブラッシングやシャンプーの際に簡単に裂けたり切れたりする可能性があります。その結果、枝毛や切れ毛に繋がります。
枝毛や切れ毛は毛先が揃いにくくなったり、白っぽく見える場合もあり、見た目の印象を損なう要因となります。
【セルフチェック】キューティクルのダメージ確認方法

キューティクルがダメージを受けているかどうかは、自宅でも簡単に確認できます。
まずは、ある程度の量の髪を手に取って根元から毛先。さらに毛先から根元に向けて手ぐしを通し、手触りを比べてみてください。
健康な髪の場合
根元から毛先に向けて手ぐしを通した時は、どの部分も滑りがスムーズ。一方で、毛先から根元に向けて指をスライドするとキューティクルの流れに逆らうので、滑りは悪くなります。
ダメージを受けた髪の場合
根元から毛先に向けて手ぐしを通した時に、根元近くはスムーズ、毛先近くは滑りが悪いなど、部分によって違いを感じやすくなります。
ただし、これらはあくまでも簡易的なチェック方法です。その他、髪のツヤの有無や広がりやすさも状態を見極める目安になるので、意識してみると良いでしょう。
剥がれたキューティクルは取り戻せる?

一度損傷したキューティクルが、自然に元の状態へ戻ることはありません。髪は皮膚のように自己修復する機能を持たないため、ダメージを受けた部分は基本的に残り続けます。
完全に元の状態へ戻すことは難しいものの、ヘアケア製品によって髪表面を整えたり、キューティクルの代わりとなる保護を施したりすることは可能です。
日常的に適切なケアを続けることで、残っているキューティクルへの負担を抑え、髪を健やかに保ちやすい状態へ導くことができます。この後紹介するキューティクルが剥がれる原因を理解してから、日々のケア方法を取り入れてみてください。
キューティクルが剥がれる原因

本章では、キューティクルが剥がれる原因を5つ紹介します。
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キューティクルへのダメージ要因は、日常生活の中に多く潜んでいます。知らずのうちに負担をかけているケースもあるため、あらかじめ把握しておくことが大切です。
シャンプーやタオルドライ時の摩擦
シャンプー時に髪同士をゴシゴシと強くこすり合わせると、キューティクルの層が削れたりめくれたりしやすくなります。濡れている髪はキューティクルが開いており、外側からのダメージを受けやすい状態だからです。
ドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージ
髪を構成するタンパク質は熱に弱い性質があるので、ドライヤーやヘアアイロンで過度にダメージを与えると、変性してもろくなり、チリチリして見えることがあります。
特に、ドライヤーを髪に近づけすぎたり長時間同じ場所に当て続けたりすると、水分が失われ、キューティクルのめくれや剥がれが生じやすくなるので注意が必要です。
髪の自然乾燥
髪は濡れた状態が一番ダメージを受けやすい状態になります。お風呂上がりは速やかに髪を乾かすようにしましょう。
紫外線による日焼け
肌が日焼けするのと同じように、髪も紫外線によって日焼けしてしまいます。紫外線は、髪の重要成分であるタンパク質や脂質、キューティクルを保護する18-MEAを破壊するなどのダメージを与えます。
カラーリングやパーマ
カラーリングやパーマの施術では、薬剤を使って強制的にキューティクルを開き、髪の内部に成分を浸透させて色味やカールを出します。薬剤処理を頻繁に繰り返すと、18-MEAやキューティクルが剥がれやすくなり、髪内部の水分や栄養素、ヘアカラーの色素なども流出しやすくなります。その結果、髪のツヤや色味を失いやすくなり、パサついた印象に繋がります。
自宅でできる!キューティクルを守るヘアケア方法

キューティクルを守るためには、日頃からのヘアケアが大切です。ここからは、自宅で簡単にできるケア方法を解説します。
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毎日の積み重ねがキューティクルの状態を左右するので、長期的に美髪を維持したい方はぜひチェックしてみてください。
正しい方法でシャンプーする

正しいシャンプーは、キューティクルを守る最も基本的なヘアケアです。髪を洗う際は特に摩擦が発生しやすくなるので、方法を誤るとキューティクルに継続的なダメージを与えてしまいます。
| シャンプーの工程 | ポイント |
| ①シャンプー前のブラッシング |
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| ②予洗いする |
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| ③シャンプーする |
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予洗いやシャンプーをする時は、38℃程度のお湯で洗うことも大切です。温度が高すぎるとキューティクルが開き、うるおいや栄養素が流れる原因になります。
またキューティクルを守るためには、髪や頭皮の状態に合わせた洗浄力のシャンプーを選びましょう。洗浄力がマイルドで髪へのダメージが少ないアミノ酸系や、毛髪補修成分が配合されているものがおすすめです。
ダメージを補修しながらツヤ・うるおいも与える、おすすめシャンプー
| シャンプー < 髪・地肌ケア / ダメージ補修 / カラー維持 > |
clayence(クレイエンス) |
トリートメントやヘアマスクで補修・保湿ケアをする
トリートメントやヘアマスクで定期的にダメージを補修することで、キューティクルが整いやすい状態へ導くことができます。さらに髪表面をコーティングすることで、外的ダメージ*から内部構造を保護できます。
* カラーリング、紫外線による乾燥、湿気、摩擦や熱
ダメージを集中補修するおすすめヘアマスク
| ヘアマスク < ダメージ補修 / うねり抑制 / カラー維持 > |
clayence |
速やかにドライヤーで乾かす

濡れた髪はキューティクルが開いて摩擦などの刺激を受けやすい状態なので、速やかにドライヤーで乾かすことが大切です。
ただし、ドライヤーはキューティクルに熱ダメージを与えやすいので、以下のように正しい乾かし方を守りましょう。
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タオルは、摩擦が軽減できる柔らかい素材のものを取り入れることもおすすめです。
【おすすめの素材:マイクロファイバー、コットンなど】
ドライヤーは、根元から毛先に向かって、キューティクルの向きに沿って風を当てるのがポイントです。髪から20cm程度離し、同じ場所に熱を集中させないよう注意しましょう。
ヘアアイロン・コテの高温使用は避ける
ヘアアイロンやコテは高温で直接熱を与えるため、負担が大きくなりがちです。ダメージを抑えるためにも、設定温度は120~140℃を目安に、短時間で仕上げることを意識しましょう。
紫外線対策を行う

紫外線ダメージから髪を守るためには、帽子や日傘を活用したり、髪用のUVスプレーを使用したりするのがおすすめです。紫外線対策を習慣化することで、キューティクルを健康な状態に保てるようになります。
カラーリングやパーマは期間をあける

カラーリングやパーマは、キューティクルや、キューティクルを保護する18-MEAに大きな負担をかけるので、施術の間隔はしっかりあけることが重要です。短期間で施術を繰り返すとダメージが蓄積し、キューティクルの損傷が深刻化するリスクがあります。
髪への負担を抑えてカラーリングやパーマをするなら、美容師に相談するのもひとつの方法です。髪の状態に合わせて、薬剤選びや施術方法を検討してみましょう。
キューティクルを守るヘアケアに関するよくある質問

最後に、ヘアケアに関するよくある質問2つにお答えします。
トリートメントやヘアマスクは毎日した方が良いですか?トリートメントやヘアマスクの使用頻度は、髪質や商品の特性によって異なります。 |
ドライヤー前のヘアオイルは必要ですか?ドライヤー前にアウトバストリートメントやヘアオイルを使用することで、髪表面を覆い、熱や乾燥による負担を抑えやすくなります。 使用する際は、毛先を中心に少量をなじませるのが基本です。つけすぎると仕上がりが重くなる場合があるため、髪の長さや量に合わせて調整しましょう。 ※ドライヤー後の使用を推奨するヘアオイルもあります。商品が推奨する用途・使用方法を予めご確認ください。 |
キューティクルを守って美髪をキープ

キューティクルは、髪の美しさに関わる重要な要素です。キューティクルが整っていれば、ツヤやかでなめらかな髪を維持しやすくなります。シャンプーやドライヤーの正しいやり方を守るのはもちろん、ヘアケアアイテムの適切な使用も、キューティクルを守る基盤となります。
日々のヘアケアで、理想の美髪を目指しましょう。
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(著者 / 岩崎 奈々)
(編集 / プレミアアンチエイジング編集部 あだち)




