季節の変わり目に増える抜け毛。原因や正しいシャンプーの方法を解説

目次
気温や湿度が大きく変化する季節の変わり目に、抜け毛が増える人は少なくありません。
人の髪の毛は気候や環境の影響を受けやすく、特に季節の移り変わりは頭皮に大きな負担がかかりやすくなります。だからこそ、「季節の変わり目だから抜け毛は仕方ない」と諦めず、季節やその時の状態に合わせて今日からできる正しいヘアケア方法で健やかな髪を守りませんか。
髪が抜ける仕組み
髪の毛には、自然に抜けて新しく生え変わる「毛周期」というサイクルがあります。毛周期は、成長期・退行期・休止期という3つの段階があり、成長期には髪が伸び、退行期には成長が停止し、休止期には新しい髪に押し出されるようにこれまで生えていた髪が抜け落ちます。このサイクルは、男性なら3~5年、女性は4~6年で1周し、髪の生え変わりを繰り返します。1日に抜ける髪の毛の量は、一般的に70~80本程度。1日の中でも洗髪時の抜け毛が6割を占めます。
季節の変わり目に抜け毛が増える原因
季節の変わり目は、気候の変化をはじめ生活環境の変化も重なりやすく、体や心にも負担がかかりやすいタイミングです。また3ヵ月前の生活習慣の結果が抜け毛が増える要因に繋がることがあります。
環境変化によるストレス
気温や湿度の変化、気圧の変化など、体にストレスがかかりやすくなります。このストレスが原因で自律神経のバランスが崩れて、抜け毛の増加に繋がることがあります。
ホルモンバランスの乱れ
季節の変わり目は、ホルモンバランスも乱れやすくなります。ホルモンバランスが乱れると、髪の毛の成長サイクルにも影響を及ぼし、抜け毛が増えることがあります。
頭皮の乾燥
気温や湿度の急激な変化に体が対応しきれず、頭皮の水分も奪われやすくなります。頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下して、炎症を起こしやすくなります。炎症は、抜け毛を誘発する要因のひとつです。
血行不良
季節の変わり目は、寒さなどで血行が悪くなることがあります。血行が悪くなると、毛根に栄養が届きにくくなり、髪の毛の土台がゆらぎ、抜けやすくなります。
紫外線
紫外線は、頭皮の表皮細胞を傷つけ、炎症や乾燥を引き起こすことがあります。紫外線量の多い夏に受けたダメージが蓄積されて、秋になってから髪が抜けやすくなります。
抜け毛が増えやすい秋と春
一年を通して、特に抜け毛が増えやすいと言われているのが春と秋です。
春は進学や就職、異動や転勤など新しい生活がスタートする季節。今までとは大きく異なる環境にストレスを感じて、自律神経が乱れやすくなると考えられます。
秋は、夏の間に蓄積された紫外線ダメージが、抜け毛となって現れやすい時期です。夏の強い紫外線は、頭皮の乾燥や炎症を引き起こし、毛髪の成長を妨げる可能性があります。
抜け毛が通常の2〜3倍に増えることも
1日あたりの抜け毛本数は、50〜100本程度が正常だと先述しましたが、季節の変わり目で多い時には200〜300本の抜け毛が生じることもあります。
抜け毛が落ち着くまで
季節性の抜け毛が落ち着くまでにかかる期間は、およそ1〜2ヵ月程度と言われています。季節の移り変わりに慣れてきたあたりで、ちょうど抜け毛の本数も減り始めます。
もし抜け毛の量が変わらない場合は、季節の変わり目以外のストレスや原因があると考えられます。
美髪を育むためのヘアケアステップ
頭皮環境を整え、新たに生えてきた髪を美しくキープするために、シャンプーの正しい手順や商品の選び方を確認しましょう。
①シャンプー前のブラッシング
髪の毛を濡らす前に、クッション性のあるブラシを使用して、髪の毛をとかしましょう。毛先の絡まりをとったら、根本から毛先に向かってブラッシングします。ほこりや汚れを浮かせることで、シャンプーの時に髪の毛同士の摩擦ダメージを軽減することができます。
②予洗い

時間:3〜5分程度
お湯: 38℃程度
頭皮や髪の毛を全体的に濡らし、指の腹を使いながらマッサージするように揉み洗いします。しっかりと予洗いをすることで汚れの約7割を落とせます。
③シャンプー

時間:3〜5分程度
お湯: 38℃程度
シャンプーは手のひらでよく泡立ててから、髪や頭皮に広げ、指の腹を使って頭皮を寄せるように、揉みながらやさしくマッサージするように洗いましょう。また、約38℃程度のお湯で洗うことも大切です。お湯の温度が低すぎると皮脂汚れが落としにくく、逆に高すぎると、髪のキューティクルが開きすぎて必要なうるおいや栄養が流れ、パサついてしまったり、頭皮に必要な油分まで洗い流されてしまい、乾燥やかゆみの原因に繫がります。
✓ 洗髪時のポイント 【頭皮】 指の腹で頭皮を揉むように洗う「もみ出し洗い」を取り入れましょう。頭皮をしっかりと動かしながら洗うことで、頭皮の皮脂や汚れをしっかり落とすだけでなく、マッサージ効果による血行促進が期待できます。 br 【毛髪】 頭皮を洗った後、根元から毛先へと指を動かし泡をすべらせて、洗い忘れがないように場所を隣へと移動させながら洗いましょう。 |
⑤トリートメント

すすぎ時間:1分程度
お湯:32〜34℃程度
シャンプー後、濡れた髪の水気をよく切り、毛先など傷んだ部分を中心に適量をなじませます。この時、目の粗いコームでコーミングすると、ムラなく補修成分を浸透させることができます。その後、十分にすすぎましょう。
✓POINT 髪の乾燥やダメージが気になる方は、3分程度放置して、トリートメントを髪にしっかりとなじませましょう。 |
⑤ドライヤーで髪を乾かす
髪は濡れている時が最もデリケートな状態で、濡れたまま放置するとキューティクルがキュッと閉じず髪のツヤが出せなかったり、頭皮にも雑菌が繁殖しやすくなります。髪を洗った後は、タオルドライでしっかりと水気を拭き取り、なるべく早くドライヤーで髪を乾かしましょう。ドライヤーを使う時は、髪から20cm程度離して熱で髪や頭皮がダメージを受けないように気をつけてください。
おすすめのシャンプー&トリートメント
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ヘッドマッサージは頭皮の血行を促進し、髪の健康を内側から支える効果が期待できます。ストレス緩和・抜け毛対策にも繋がるので、セルフはもちろんサロンなども活用しながら習慣化できると良いでしょう。
▽頭皮の健康チェック&頭皮ケア |
髪も未来も輝く私へ
日々の小さなケアの積み重ねが、未来の髪の美しさを育む土台となります。健やかな髪とともに、自分らしく輝く毎日を叶えていきましょう。
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(著者 / 田中直美(タナカナオミ))
(編集 / プレミアアンチエイジング編集部 あだち)