商品開発ストーリー|sitranaのはなし #1

ー「これまで大きな悩みがなかった自分の肌が敏感な状態に傾いている……!?」
開発担当、奥村多恵の経験からsitranaの物語はスタートします。

「sitranaのはなし」、初回はブランド誕生の経緯やコンセプト、企画段階から大切にしていたことなど、sitranaの核となる「誕生秘話」です。

原点は「どこか感じていた物足りなさ」

ー「もともと健康肌だと思っていたのに、季節や体調などで肌がゆらぎやすくなってきたな……と思い始めた時期があって」

と語るのは、sitranaの開発担当である奥村多恵。当時の奥村は、普段はエイジングケア*1のできる高機能で少しリッチなもの、敏感に傾いているときは敏感肌向けのアイテム、とスキンケアの使い分けをしていました。しかしーー

「そのケアにどこか物足りなさを感じていたんです」(奥村)

ー満足できるものを追い求め、いろいろな商品に手を出す日々。故にドレッサーは常にたくさんの化粧品ボトルであふれ、いわゆるスキンケアジプシーの状態に。

「敏感肌向けのアイテムでも肌に負担をかけずにエイジングケアができるものがあればいいのに、と思っていました」(奥村)

ーそれをきっかけに国内の敏感肌コスメ市場について調査を開始。
なんと、市場はこの10年で1.4倍超に拡大し、特にこの5年間は毎年5%以上の高い伸び率を記録していたことがわかりました。

また、敏感肌傾向に悩む人が増加している一因に、さまざまな環境変化による肌への影響があることも浮き彫りに。外的刺激*2による肌ダメージケアは、グローバルでは「アンチポリューション」としてリスク意識が高まっているのに、日本ではまだまだ。

国内でも対応していく必要性があると感じた奥村は、とある企画を提案します。

それがトントン拍子で進み、「sitrana」誕生へと繋がることになったのです。

ターゲットは自分自身、目指したのは「攻め」のケア

ー商品開発にあたって決めたターゲットは“奥村自身”。

「同じような肌悩みを抱える方に届けるためには、わたしの肌に合う、わたしが納得できるスキンケア商品を作ることだろうと思って」(奥村)

ー既存の敏感肌向けのアイテムは、肌にやさしくトラブル*2を防ぐことを目指した商品がほとんど。
外的刺激*2を防ぎ肌を整えることはできても、刺激から守りながらさらに「攻める」意識に踏み込んだものはありませんでした。

「ならば、目指すのは敏感肌をいたわりながら、エイジングケア*1できる商品じゃないかな、と」(奥村)

ー最初に「プロテクト(守る)・リペア(整う)・グロウ(輝く)」の3つをコンセプトの軸とした独自の美容のロジックを固め、そこからラインナップを構想。
リペアは化粧水やクリーム、プロテクトはプライマーやミスト、グロウはマスク、といった感じで展開することを決めました。

GLOW:未来の肌を輝かせるさらなる美肌へと磨き上げて、なりたい肌へ。PROTECT:外的ストレス※2をブロックする肌荒れ原因となる、外的刺激による影響を全方位ブロック。REPAIR:受けたダメージをケア※3、外的刺激※2による敏感になっている肌をいたわりながら整える。

ターゲットは自分自身、目指したのは「攻め」のケア

「当時の上司がアドバイスしてくれた言葉があるんです。
『基礎化粧品は機能性だけではない、香りやテクスチャーといった“触れて実感する価値”“エモーショナルな価値”がとても重要だよ』開発期間中はその視点を忘れないようにしました」(奥村)

ーしかし、エモーショナルな部分と機能性の部分のバランス調整が困難を極めます。
理想のテクスチャーと成分とがマッチしない、成分が立ちふさがって香りがうまく再現できない……。

各成分と対刺激物質との掛け合わせも考えながら100回以上の試作を繰り返し、繊細な調整を重ねていった結果、やっと理想の仕上がりに。

「香りとテクスチャーについては、納得できるまでとにかく突き詰めました」(奥村)

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sitranaをお使いいただく方へ(奥村)

自然由来の素材を使用した敏感肌でも安心して満足できる「sitrana」は、エイジングケア*1やブライトニング*3といった一歩先のケアにまで踏み込みました。
これは、開発担当として誇れるポイントです。

遠い先の未来じゃなく、敏感肌でお悩みの方に最初に手にしていただきたいエイジングケア*1ブランドがsitranaであり、その要素は備わっていると考えています。

sitranaがあることで満足して過ごすことができ、そこからさらに一歩、自分が目指す肌を追い求めることができる。10年後の肌はこうありたい!というところまでいっしょに考えられるブランドでありたいな、と思っています。

*1 年齢に応じたお手入れのこと
*2 紫外線、乾燥、PM2.5、大気汚染などによる
*3 汚れを落とし、うるおいを与えて透き通るような肌にすること

 

※「シカプロテクト クレンジングバーム」「シカリペア エッセンス」以外の商品は現在お取り扱い終了しております

開発者プロフィール

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奥村多恵(おくむら・たえ)

sitranaブランドの生みの親。 15年のキャリアにおいて食品から化粧品まで多くの商品企画・開発に携わり、プレミアアンチエイジングにてイチからsitranaブランドを立ち上げる。

杉本那穂子(すぎもと・なほこ)

ナチュラル・オーガニック化粧品メーカーにて商品企画、ブランディング、品質管理業務に携わり、2020年7月よりプレミアアンチエイジングに参画し、sitranaの商品企画開発を担当。

#2「香り・テクスチャー・成分のこだわり」へつづく